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  • 執筆者の写真Akio Sashima

第18回 筋を通す


最近、面白い電話があった。 「OOという雑誌の者ですが、ぜひインタビューさせていただきたい。」 いつの間に私はそんなに有名人になったのかと思って聞いていると、どうも話が違う。 「OO(有名なタレント)がインタビュアーとして伺います。OOを動かすのですから、何かと費用がかかりますので、少しだけご負担いただきたいのですが・・・。御社としても、この記事をいろいろパブリシティーにご利用いただけるかと思いますので。」 インタビューさせてくださいと言いながら、カネを払えという・・・。 確かにそのOOというインタビュアーは誰でも知っている有名人。パブリシティーとして使えるとは思う。料金もバカ高いわけではない。ただ、話の持ってきかたに筋が通っていないのでは? また、こういうこともあった。 以前から付き合いのある人からの電話。 「面白い話があるので、是非お越しください。」 近所なので行くと、社長と担当者が出てきて、ある頼みごとをしてきた。 「人にモノを頼むのに呼び出すなんて、いかれちゃってるなー」と思いながらも、面白そうな話だったので引き受けて帰ったら、数時間後に担当者から電話があり、「あの話、先方に確認したらちょっとストップかかっちゃいまして・・・」 人を呼び出して頼みごとをしておいて、ストップがかかったら担当者からの電話一本で済ます・・・。これまた筋がまったく通っていない。 大企業に勤めていると何か勘違いしてしまうんだろう。 筋を通す生き方をしていないと、悪い人たちに付け入る隙を与えてしまう。秘書時代に身に付けた教訓である。 脇が甘い人間は、どこに行っても成功なんかしない。

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