人材紹介の免許を取ってまだ1年も経っていない。 しかし、このビジネスの問題点はすでに見えている。 よほどのバカでない限り、すぐに気付くことばかりだが・・・。 まず最大の問題点。 それは所詮、求人代行に過ぎないということだ。 このビジネスは求職者の立場に立たないとダメだとよく言われるが、そんなことはビジネスモデル上、無理がある。つまり、いくら求職者の希望を聞いてみたところで、紹介できるのは当社もしくは提携紹介会社に求人依頼がきている企業のみ。そこに紹介して初めて成功報酬というコミッションが入る仕組みなのだから・・・。本当にその求職者に適した企業に求人があることを知っていたとしても、その情報をわざわざ教えるインセンティブはないのである。ボランティアではないのである。 また、もう一つの問題点。 それは求人代行という性格上、伝える情報はポジティブなものに偏ってしまうということである。そもそも情報ソースが人事部や経営者からのものである。悪いことを言うわけもない。もちろん、当社が直に付き合いのある求人企業というのは、私が入社したいぐらいの面白いところであるのだから、それはそれでいい。しかし、提携紹介会社からの案件となると、正直判らない点が多いのが現実。もっと幅広く現場や中堅層の生の声を提供できないとミスマッチはなくならないだろう。 そういうことで、いま、こんな問題点を克服する仕組みを構築中である。 その仕組みとは、小手先のものではない。将来という地平線の彼方を見据えた上で、これからのビジネスパーソンにとって何が必要になってくるのかを考えたものだ。ハッキリいえるのは、一つの会社に依存するリスクが高いということと、近い将来、ライバルは国内においても「外国人社員」になる可能性が非常に高いということである。 そんな将来に備えて今から準備しておく必要がある。