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第25回 "I like who I am."

執筆者の写真: Akio SashimaAkio Sashima

先日、あるドキュメンタリーを見た。オーストラリアの10歳ぐらいの女の子の生活を撮ったものだ。その子はまだ小学生なのに、何とかと言う重度の病気で肉体年齢が100歳なのだという。知らずに街中であったらちょっとびっくりしてしまう風貌である。 しかし、ちゃんと学校にも行って、週末には動物病院でボランティア活動なんかもやっている。絶対に他の人にはなつかない猫も彼女だけにはなついていたりする。やはり普通の子ではない。 そんな彼女にレポーターがある質問をした。 「生まれ変わったらどうなりたい?」 「また自分に生まれてきたい」 「どうして?」 「Because I like who I am.(今の自分が好きだから)」 思わず鳥肌が立ってしまった。 重度の障害を負いながら言える言葉だろうか? こんなセリフを言える人がこの世の中にどれほどいるのだろう? もちろんナルシストではない。自分というものの存在をしっかり捉えて、それをありのままに受け入れることの出来ている人である。 世の中いやなことばかり。 会社に行っても人間関係でストレスがたまる一方。 だから転職でも・・・と考える人は多い。 しかし、その前に自分がこのセリフを言えるかどうかを考えてみて欲しい。 言えないとしたら、それはなぜか? その理由を周りのせいにしている人に良い転職は望めない。 「もっといい仕事が見つかれば、自分を変えられて、自分を好きになれるはず・・・」そんなことはまずない。自分を受け入れるということに周りは関係ない。自分だけの問題なのだから。 Do you like who you are ?

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