• Akio Sashima

第33回 愛すべき人たち


仕事柄、毎日たくさんの日本人・外国人に会う。 外国人の場合、日本贔屓で日本語ペラペラの人が多い。 そんな彼らに多かれ少なかれ共通する点がある。 楽観的なのである。 「歌手になりたいね」 30歳・男性・アメリカ人。 日本に来て10年弱。テレビ出演経験も数多くあり、自分でヘッドハンティング会社を興したりするなどバイタリティーは凄い。でも今やりたいのは「歌手」。普通だったら「30にもなって歌手になりたいはないだろう・・・」と思うが、彼ならやりそうな気がする。 「ララリーラ♪」 26歳・男性・イタリア人。 いつも恋で悩んでいる。でも仕事中、オペラに合わせて「ララリーラ♪」とか歌っている。なぜ日本にいたいのかと聞くと「イタリアは景気悪いからねー♪」。日本より悪いとは思えないが、彼にとってはそういうことなんだろう。でもいつもかっこつけてる割にこの前靴下に穴が空いていたから、財布は寂しいはず・・・。 「ビールは泡なしで!」 37歳・男性・韓国人。 関西でビジネスを始め、今年から東京進出。まだあまり人脈がないのでしょっちゅう誘いの電話がかかってくる。お店に入って開口一番「ビールは泡なしで!」なぜかと聞くと「普通に頼むと泡の分だけ量が少なくて損でしょ」。泡なしのビールなんておいしいのか?と思うが、彼は力説する。「外国人が日本でビジネスをやるには普通に考えてちゃダメだからね」。わかるようなわからないような・・・。 日本人も負けちゃいない。 「一緒に銀行強盗でもやろう!」 52歳・男性・日本人。 人材ビジネスの世界で20数年。「今が最悪だね。佐島君、よくもまあ、こんな時期に参入してきたね・・・。」一時期はすごく儲かっていたらしく株にかなり突っ込んだらしい。「何千万もすっちゃったよ。やばくなったら一緒に銀行強盗でもやろう!」なんで私を誘うか・・・?と思いつつ、毎日情報交換中(もちろん銀行強盗の話ではなく人材ビジネスの話)。 みんな不況の中でも元気だ。 その根底にあるのは楽観性だと思う。 「いつ死ぬかわからないんだから、人生楽しんでおかないと!」 愛すべき人たちだ。

#コラム

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