top of page
執筆者の写真Akio Sashima

第34回 励ます


最近ある雑誌を読んでいたら映画監督の井筒さんがこんなことを言っていた。 「映画に限らず、娯楽の良し悪しというのはそれを見聞きしたときに励まされるかどうかということなんですよ。」 なるほど、その通り!と思った。 確かに、映画にせよ、読書にせよ、音楽にせよ、記憶に残るのは励まされたときのことが多い。ロッキーを観て「俺も頑張ろう!」と奮い立ち、落合信彦を読んで「俺はまだまだこんなんじゃダメだ!」と気合を入れなおし、イノキ・ボンバイエを聞いて「よし!決めてこよう!」と大事な商談に向かう。 ギャンブルやったって、TVゲームやったって、励まされることはない。勝ったら「やった!」で終わりだし、負けたら逆に落ち込むだけ・・・。 良い娯楽と言うのは人生を豊かにする。 言い換えると、人は何かに励まされることで、人生を豊かにする。 人を励ますことをしている人は偉大だということになる。 励ますと一言でいっても、それは並大抵のことではない。一方通行で終るものではなく、こちらから働きかけることで相手の感情に訴えかけ、相手のやる気を引き出さないとダメだからだ。 それが出来る人というのはやはり凄い。 そんな人に私もなりたい。

閲覧数:4回0件のコメント

最新記事

すべて表示
bottom of page