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執筆者の写真Akio Sashima

第43回 力を入れるべきところ


こんな話がある。 むかし、あるヨーロッパの町に銅像が建った。 その町の英雄の銅像である。 その町の誰もがその銅像を崇めた。 そんな光景を見て、ある男が嫉妬心を持った。 しかしその銅像を一発でけり倒すほどの勇気も力もないその男は、夜な夜なノミとハンマーで銅像を倒すべく奮闘した。そしてある日、銅像は倒れた。その男は望みどおり、町のみんなが銅像を崇める姿を見ることはなくなった。なぜなら倒れてきた銅像の下敷きになって死んでしまったからだ・・・。 力を入れるべきところが違う・・・。 その男はその銅像を発奮材料にして、自分も英雄となるべく頑張るべきだったのである。 こんな話は実はいたるところにある。 優秀な同僚の足を引っ張るサラリーマン。 罠にはめて同僚を失脚させたのはいいが、おかげで会社の業績は下がりボーナス・カット、挙句の果てには倒産・・・。 これを「間抜け」と言わずして、何と言う? 嫉妬するのはいい。人間の本性だ。 重要なのはそのエネルギーを何に向けるかだ。 そこでその人の将来が決まるし、人間としての価値も決まる。 自分の大切なエネルギー。 使うところを間違えないようにしよう!

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