先日、マイケル・ムーアのインタビューを読んでいて、はっとさせられる言葉があった。それは民主党の誰を支持するかを決める際のムーアの考え方である。 「単にブッシュを打ち負かせるなら誰でもいいというわけではない。それは非常に危険な考え方だ。というのも単に民主党がブッシュ追放だけに必死になっているとなれば、政策に対する正しいポジションを取る必要がなくなってくるからだ。」 反対のための反対はバカでも出来る。 相手が言ってることを「違う」とか「駄目」と言えばいいだけ。 そのあとに理由なんていくらでもこじつけられる。もっともらしいことを言えば、「そうだそうだ」と同調する人も出てくる。 しかし、それがもともと自分が熟慮の上に出した答えでないとするのであれば、これはムーアの言うようにものすごく危険なことである。 最近のマスコミの報道を見ていると、何か自民党のやることに反対意見を言うことが自分たちの役割だと勘違いしているような感じがする。野党だって同じ。国家の将来がかかっているのに、反対のため反対をしているようにしか見えない。 自衛隊派遣反対と言うのは簡単だし、聞こえもいい。 世論調査で軽々しく「派遣に反対ですか?」と聞いたら、「はい」という回答が多くなるのは当たり前だ。 隊員が殺されるかもしれない、また隊員が敵を殺さなければならない状況に置かれるかもしれない。そんなところにわざわざ喜んで自国民を送る国家はない。じゃあなぜ他の多くの国が送っているのか? 国家にしろ人間にしろ、やらなければいけないときはやらなければならない。アメリカがどうだとか、ブッシュがどうだとか、ネオコンがどうだとか、そういう問題ではない。日本の問題だ。
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Recruiter / Japan Market Entry Consultant
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