会社を設立したとき、信用なんてゼロ。 だから金融機関に行っても、まともに相手にしてもらえない。 運転資金集めのためにある金融機関へ融資申込みに行ったときのこと。 出てきた40才ぐらいの担当者は、こっちの目も見ずに適当に話を聞いている。 そして1週間後に来た手紙には「残念ながら・・・」。 カチンときたので、知らん振りして同じ金融機関の本店に再トライ。 もちろん本店・支店で情報は共有しているから、某支店でボツになったことはすぐバレる。 申し込み書を出しに行った1時間後、受付けと思われる女性から電話。 「御社はすでにOO支店で申込されているようですが・・・」 「しましたよ。でも担当者が目も見ずに応対したので、納得いかないんですよ」 どうせ、相手にされないだろうと思ったら、この女性が凄かった。 間髪いれず、「そういうことでしたらお引受させていただきます」 拍子抜けとはこのことだ。 1週間後、担当者に会いに行った。 そしたらまた拍子抜け。 「起業するときというのは、やっぱり自己資金でやるもんですよ」 じゃあなんで「独立起業資金融資」なんてやってんだ?と言いたくなるも バカらしくなって、そのまま帰った。 無事に別の金融機関から融資をゲットしたから良かったものの、 そうじゃなかったらウンコでも投げつけたくなるぐらいの気持ち。 景気がよくなって「是非借りてください」と言ってきても、あんなところから絶対借りてやらない。 あの金融機関がこっちを信用しても、こっちが信用しないからだ。 信用とは両側通行なのだから。 ビジネスでもプライベートでも信用第一。 最近もある外国人社長とトラブりそうになった。 前言を翻しそうになったからだ。 でも、こちらが筋を通したら、折れた。 こっちが本気だということを伝えれば、まともな人間、真剣に仕事をしている人間は、 筋を通すということを理解する。 それは日本人でも外国人でも同じ。 そして、そこから信用が深まっていく。 金融機関のベースは“信用”のはず。 外資がどうのこうのと言う前に、筋を通した仕事をして欲しい。
Akio Sashima