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執筆者の写真Akio Sashima

第61回 取り残される日本・・・


先日、ある人と有楽町の外国人記者クラブのバーでミーティングがあったので、 先に着いて入口のビルボードを眺めているとこんなイベント告知を発見。 「"Ethics in the Japanese Political World" by Muneo Suzuki (日本の政界における倫理 by 鈴木宗男)」 さすが外国人記者クラブ! それはさておき、今、多くの外国メディアが日本支社を閉鎖しているらしい。 不景気だから? 違う。 アジア・パシフィックの拠点を東京から北京に移しているのである。 要するに、アジアの中心が東京から北京に移っているということ。 もっと言うと、日本発のニュースなんて「つまんない」ということになっている。 中国はすでに世界の工場。 上海の発展ぶりはすさまじい。 そして中国の次にはインドが待っている。 世界の人々にとって、日本のことよりも中国・インドに注意を払っておいた方がはるかにメリットがある。 だから彼らにニュースを伝えるメディアが東京を去るのは当然の成り行き。 しかも、この流れは何もメディアだけの話ではない。 ビジネス・パートナーのイタリア人も拠点を東京から中国に移す方向で動いている。 あっという間に中国語の日常会話スキルもマスター。 そしてこう言う。 「日本はつまんないね。何でもバカ高いし。それに、自分の貯金を引き出すのに何で金がかかる? 女の子はちょっと声をかければ簡単についてきちゃうし・・・。日本人は何を考えてるのかわからない。」 いま、景気回復の兆候があると言われている。 景気に敏感な人材ビジネス業界にいると、そんなことは半年前から感じている。 でも、アジア各国の経済成長率を見ると、愕然とする。 日本の1%台に対して平均6%。中国にいたっては8%台だ。 景気回復で喜んでる場合じゃない。 日本を背負っていくべき若い人材が「自分探し」とか言いながら 真面目に働くことの基礎作りを放棄しているとき、 アジアではかつての高度成長期の日本人のように、目をぎらつかせながら 目の前にある仕事に貪欲に取組んでいる。 日本が取り残されるのなんて、、あっという間だ。

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