最近、あるリサーチ会社が発表したところによると、 今年の新入社員の4割以上が「良心に反しても会社のためなら指示通り仕事する」 と答えたという。 おいおい、そんなことして何か問題が起きた場合、会社は守ってくれないぜ! たいへんな就職活動を突破して、ようやく入った会社。 とにかく、しがみついて頑張ろうという気持ちはわかる。 でも筋は通せ。 アホな上司には楯突け。 従順な羊のごとく振舞っていても、会社なんていつつぶれるかわからない。 つぶれたときに会社や上司が世話してくれるなんて間違っても思わない方がいい。 だいたい、アホな上司なんていつクビになるかわからない。 そんな奴の言うこと聞いてどうする? 常識のある人間なんて、世の中に数えるほどしか存在しない。 何か起こったとき、誰かが守ってくれはしない。 自分の身は自分で守れ。 そのためには、「自分」を持つしかない。 どこまでは許せて、どこからは譲れないか。 そのボーダーラインをしっかりと持っておかないと、泥沼にはまる、 一度その泥沼に足を踏み入れたら、引き返すのは至難の業。 ずたずたにされて人生を棒に振る。 そんなケースはざらにある。 会社に振り回されて、道を踏み外してしまう人たち。 でもメディアには載らないことが多い。 なぜか? 企業が隠すからだ。 上司だって、自分が一番かわいい。 部下のために自分を犠牲にする気骨を持った人なんてほとんどいない。 組織の怖さがそこにある。 その餌食にならないためには、良心に反した行動なんて間違ってもしてはいけない。 筋を通して行動していれば、何かあったとき、堂々と自分を主張できる。 こういう考えを「青臭い」と言う人もいるかもしれない。 でもそういう人の心はドス黒くなっている。 そんな人間になりたくなければ、自分の頭で考えろ。
Akio Sashima