Akio Sashima
第69回 人に会うということ
先日、ここ1ヶ月間電話とメールだけでコミュニケーションを取っていた人と初めて会った。 ずっと「生意気な子だなー」と思っていたのに、実際会ってみると、すごく良い子。 やっぱり人間、実際会ってみないとわからない・・・。 人材紹介の基本は人と実際に会うこと。 たまに忙しかったり面倒くさかったりするとき、会わずに済ましちゃおうかと考えたこともあったけど、 ろくな結果にはならなかった。 また人と会うということは、その人のことをよりよく知るというためだけではない。 一度の人生、何から何まで自分で経験は出来ない。 人の経験を聞いたり、考えを聞いたりすることは、自分のキャパシティーを広げてくれる。 これは読書でもある程度までは可能だけど、やはり質問できるという点で、はるかに読書を上回る。 私は面白い人や、何かを持った人と会うと、この経験を自分だけのものするのはもったいないので 色んな人に紹介する。 そのとき、当然ながら、紹介責任が生まれる。 何か問題ある人を紹介してしまうと、私自身の資質が疑われてしまう。 これは人材紹介でも同様で、問題ある企業は紹介できないし、また問題ある人材も紹介できない。 その問題あるなしを判断するのが、間に入る人間の最も重要な役割だ。 その際、適切な判断をするためには、やはり実際に会ったり、企業訪問したりして、 自分の五感で確かめなければダメだ。 これだけ情報が氾濫する社会で、価値のある情報というのは、 信頼できる人から得る情報に他ならない。 ということは、信頼できる人をたくさん持たないと、情報音痴になってしまうということ。 信頼できる人をつくるためには、自分も信頼してもらわないとダメ。 そのためには実際に会わないと何も始まらない・・・。 改めてそう感じた。