第74回 現状の中での努力
- Akio Sashima
- 2004年7月13日
- 読了時間: 2分
転職にしろ何にしろ、 「自分のやりたいこと」をやろうとすることは一番大事。 でも、何事も相手があってのことだから、 その前にやはり大事になるのが 「自分は何ができるのか」ということだ。 なのに、このことを理解していない人は多い。 最初から自分のやりたい仕事を限定し、活動の幅を狭めてしまっている。 また会社に入っても、自分のやりたい職種につけないと すぐに転職を考えたり、 目の前の仕事に全力投球しなかったりする。 そんな様子を、見ている人はちゃんと見ている。 目の前の仕事をしっかりしていない人を、希望の職種に引き上げてくれる上司なんていない。 また他社に誘う人間もいない。 たとえ自分のやりたいこととは違っていても、目の前の仕事をしっかりやる。 すると評価は高まり、発言力もついてくる。 そこで初めて、自らを主張できる。 「私はこういうことをやりたい」 最近、ある企業に紹介して働き始めたばかりの20代女性がいる。 はるばる九州から東京への転職ということもあり、気合は入っているものの 最初から壁には突き当たりまくっている。 でも、弱音は吐かない。 「私がこの会社を変えるぐらいの気持ちで頑張ります!」 そういう人の周りには、自然と人が集まる。 それは愚痴を言い合うような人ではなく ポジティブに仕事の将来を語り合う人たちだ。 そうなると好循環でそこにいる人たちみんなで上昇気流に乗っていく。 愚痴を言ってる人に、何かしてあげようと思う人はいない。 せいぜい「大変だねー」と慰めるぐらい。 でも、悩みながらも目の前の仕事に一生懸命取組んでいる人には 何かしてあげたくなる。 現状の中での努力。 その意味を理解できない人に未来はない。