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第75回 人のふり見て、我がふり直す

  • 執筆者の写真: Akio Sashima
    Akio Sashima
  • 2004年7月21日
  • 読了時間: 2分

ニュースなどを見ていると、「何でこんな馬鹿なことをするんだろう」と思うことがしょっちゅうある。 「俺だったら絶対やらない」 ・・・・・と言いながら、実は似たようなことを平気でやっていたりするのが人間。 例えば、私が以前勤務していた会社が倒産したとき、失業保険がもらえることになった。 でも、私の場合、すぐに会社を設立したから、本当は受け取れない。 会社設立=非失業だからだ。 「そんなのバレるわけないから大丈夫」 周りはみんなそう言う。 しかも独立したとはいえ、最初から売上げなんてたつわけもない。 生活費に困るような状況だったから、「まあ、いいか」という軽い感じでハローワークに申請に行った。 その頃住んでいたのはA区。 あるデータによると、東京23区のうちで最も所得が低い区だ。 だからかどうかは知らないけど、その区のハローワークは何だか殺伐とした雰囲気。 「なんで俺はこんなところにいるんだ?俺ってそんなにダメ男なのか?」 と感じさせるに十分すぎる場所だった。 「でも、お金がもらえるんだから我慢我慢・・・」 ちょうどその頃、雪印の国産牛肉偽装事件が起きた。 そのニュースを見ながら「ふざけてるなー」と思いつつ、ふと気づいた。 「嘘ついて補助金を貰った雪印と、嘘ついて失業保険を貰おうとしている俺は同じじゃん・・・」 もともと貰うためには何度もあのハローワークに行かなくてはいけないことを考えると 憂鬱な気分だったので、貰うのをやめる決断に迷いはなかった。 そして、ハローワークに行ったことで、余計にやる気が出た。 「俺は二度とあそこには行かない」 でも、そんな決心はあっさりと覆された。 ただし失業保険を貰いに行ったのではない。 実は人材紹介ビジネスをやるには、年に一回、ハローワークに事業報告に行かないといけないのだ。 そんなわけだから、すでに2回行った。 ただし行ったのはA区ではなく港区のハローワーク。 A区と違って、妙に小奇麗。 「ここだったら、貰いに来てたかも・・・」 そんな考えがふと頭の中をよぎった。 人間は弱い・・・。 強い人間になるためには、ニュースを見て、もっともらしい文句を言う前に、 自らの行動を振り返り、胸を張ってその文句を言えるのかどうか、 考えてみることは大事なことだ。 世の中、人のふり見て、文句言ってるだけの人間が多いから、 そうやってちゃんと考えることで、他人より一歩も二歩もリードできるはずだ。

 
 
 

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