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執筆者の写真Akio Sashima

第77回 勉強は役に立つか?


私はアメリカの大学で政治学を学んだ。 「政治を学んで役に立つの?」とよく言われた記憶がある。 「それもそうだなー」と思いつつも、好きだから勉強した。 さらにリベラル・アーツ大学だったので、政治以外にありとあらゆるものを学んだ。 マウイ島で3週間も毎日丘の上から鯨の動向をウォッチしたり、 イスラエルで死海文書の研究をしたり、 フォトグラフィーのクラスを取ったり、 西洋史、哲学、英文学、スピーチ手法、法律、統計、生物学などなど、・・・・。 それらの知識がいま、役に立っているか? 答えはイエス。 直接は役に立っていないけど、思考するときに役に立っていると思うからだ。 最近つくづく思うに、すぐに役立つ知識やスキルというのは、 すぐに使い物にならなくなるというか、時代遅れになっている気がする。 そうなると大事なのは、変化に対応できる思考力だ。 その思考力は、あらゆるものを学ぶことで磨かれる。 よく勉強嫌いな学生が 「こんなこと勉強して、何の役に立つんだ?」と言う。 「微分積分なんて、社会に出てから使うか?!」 でもそれは勉強をしないための言い訳に過ぎない。 思考力を高めるためには、読書も必要だし、数学的な頭の回転も必要だ。 それは一見無意味に思える勉強によって身についていく。 あと大事なのは、勉強する習慣をつけておくこと。 前にも書いたが、知識やスキルはあっという間に陳腐化する。 だから常に学び続けていかないと、時代に取り残されてしまう。 勉強を馬鹿にすると、人生に馬鹿にされる・・・。

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