• Akio Sashima

第87回 楽しく生きる


最近、イタリア絡みの仕事がいくつか入ってくるので一度、イタリアに行ってみようと思って ミラノにいる友人に連絡をしてみた。 すると、「来るんだったら、早めにしてくれ。俺はいまクック諸島でパソコン教室を始める計画を練ってるから」 という返事。 クック諸島でパソコン教室!? いつも何を考えてるのかよくわからない奴だと思っていたけど、さすがにこれには苦笑してしまった。 一般論として、イタリア人には「お気楽」なイメージがある。 悪く言うと「いい加減」。 でもそれで国家が成り立ち、世界に誇る文化を持ち、人々が楽しく暮らしている。 うらやましいことこの上ない。 日本人ももっと楽しく生きたほうがいい。 転職相談に来る人というのは、今の仕事が楽しくないからやって来る。 もっと楽しい仕事がしたいという欲求があるのだから、それはそれでいい。 でも楽しい仕事なんて、実はそんなにないというか、簡単に見つかるようなものではない。 だから楽しく生きたい人は独立をする。 ちなみに人材紹介コンサルタントをやっていると、 この仕事をする上での最大かつ最低の条件は 「自分が仕事を楽しんでいること」 以外にないと思える。 仕事を楽しんでない奴から、 「あなたにはこの会社のこの仕事はどうですか?」 なんて言われたくはないからだ。 仕事を楽しんでないコンサルタントなんて 年金未納なのに他人に「年金払え」と言った政治家や 英語が喋れない英語教師と同じだ。 かといって独立が「楽」なわけはない。 でも楽しいのは、自分の考えで仕事を進められるからだ。 そして毎日、新しい発見とか出会いがあるから、自分が成長していく。 それがないと、楽しく生きることなんて出来ない。 冒頭のイタリア人の友人は、一見、お気楽に生きているように見える。 これまでアメリカ、日本、中国とフリーで仕事をしながらフラフラしてきて、今度はクック諸島・・・。 でも凄いのは、必ずその国の言葉をマスターしていること。 そのやり方も凄い。 アメリカで英語を学びながら、日本人のガールフレンドを作って、英語で日本語を学ぶ。そして日本に来ると、今度は日本語で中国語と韓国語をマスター。さらに中国に行くと、中国語でロシア語を習得・・・。 フラフラしながら、凡人には出来ない方法で数ヶ国語を身につけているのだ。 そのへんのフリーターとはわけが違う。 楽しく生きる。 それは「楽」を求めるのではなく、日々自分を向上させていく生き方に他ならない。 いやいや仕事をしたって、身につくものなんてたかが知れているのだから。

#コラム

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