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第98回 譲れない線

  • 執筆者の写真: Akio Sashima
    Akio Sashima
  • 2005年4月5日
  • 読了時間: 2分

最近、あるクライアントからちょっと受け入れがたい依頼があった。 すぐに違法というわけではないけど、どう考えても違法に近いグレーゾーンにある。 というか、原則論で言えば違法。 「これって、まずいですよね?」 「いえ、でも他のところにはやってもらってますから」 他のところの事なんて、知ったことではない。 どんな会社、どんな人でも、叩けばほこりが出るという。 それはそうだ。 立ちションでも、警察がしょっ引こうと思えばしょっ引ける。 ソフトのコピーが問題になったとき、叩かれたのは某法律専門学校。 サービス残業が問題になったとき、叩かれたのは某人材派遣会社。 「みんなやってるのに」 と言ったところで、誰も助けてはくれない。 だから仕事でも何でも、自らの信念を持って、 出来ること出来ないこと、 やれることやれないこと を選択して行動しなければならない。 それをしないと、いつの間にか泥沼にはまる。 気づいたときには後の祭り。 「他のところはやってもらってますから」 そう言われたとき 「だから何?」 と突っぱねる。 もし生活に困るぐらいお金が必要な場合だったらどうするか? なんて考えない。 2年前ぐらいにある大企業のクライアントとトラブルになったことがある。 向こうにしてみれば、うちなんて吹けば飛ぶような会社。 他にもっと取引額の大きいクライアントなんてたくさんあるだろう。 だからかどうかは知らないが、かなり軽く扱われたので 徹底的に筋を通すクレイムをつけた。 「他のところは関係ないでしょう?お宅とうちの問題なんだから」 結局、問題はちゃんと解決した。 そして先日、そのクライアントとまた取引をしたところ 今度はちゃんと対応してくれた。 こっちがちゃんと相手の望むことに対して、十分な結果を出したのだから その対応は当たり前といえば当たり前なのだけど、 そんな当たり前のことをちゃんとする会社はかなり少ない。 冒頭に戻るが、 グレーな取引を持ちかける前に、うちの社名の意味をよく吟味してもらいたい。 プライドを持って仕事をしていないところとは、一切付き合わない。 叩かれるときは、自分だけ勝手に叩かれてくれ。 「他はやっている」 という意味のない言葉で、他人を巻き込むな。 信念を持って生きないと、晩年に後悔することになるよ。

 
 
 

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