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執筆者の写真Akio Sashima

第110回 冷めてる人へ


勝ち組・負け組という言葉が使われ始めてから久しい。 「ビジネスで成功した金持ちと、そうじゃない貧乏」というイメージで語られることが多いから、 「金儲けだけが人生か?」と反発する人もいる。 「でもお金は大事でしょ?」 と言えば 「それはそうだけど、でも、もっと大事なものがあるだろ・・・・・」 となる。 じゃあ、もっと大事なものは何なのか? 当然、それは人それぞれ。 自分の考えを他人に押し付けることはできないし、無意味だ。 でも、先日会った人の言葉で凄いなと思ったものがある。 それは、 「私は人から『ありがとう』と心から言ってもらえる回数をもっと増やしたい」 というもの。 これは、どんな仕事をしていている人にも当てはまる。 お金をもらうのと同等か、それ以上の価値がある。 結局のところ、この二つのバランスをどう取るかが大事なんだろうと思う。 そして、もう一つ最近感じる大事なことは 勝ち組・負け組というより 熱く生きているか、冷めて生きているか? という分け方のほうがいいんじゃないかということだ。 僕はどうにもホリエモンが好きになれない。 というより彼のやり方が好きになれないといったほうがいい。 本来、「古いものを打破する」とか「若い人間が果敢にチャレンジする」とか、 そういったことは大好きなのに、なぜか彼が好きになれない。 それは一見「熱い人間」に見えながら、実はすごく「冷めた人間」に思えてしまうからだ。 冷めた人間とは、突き詰めればロボットと同じ。 数字というか計算式で動く。 人情がない。 世の中の大半は、数字や論理ではなく人間関係で動いている。 だからこそ人生や仕事は楽しい。 そして多くの人間は「熱い奴」に心を動かされる。 お金ではなく、「熱さ」に動かされる。 人を感動させ、その人の人生を決定させられるほどの熱さ。 そんな熱さを持って生きている人に、どれだけ会えるか? それによって人生の楽しさが変わってくる。

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