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第115回 人生の歩き方

  • 執筆者の写真: Akio Sashima
    Akio Sashima
  • 2006年1月8日
  • 読了時間: 3分

先日、ある人に一年振りぐらいに会った。 某外資系エアラインでフライトアテンダントとして働きはじめて5年目。 いまや日本人クルーのトップのポジションにまでなっている。 この人は凄い。 何が凄いかというと、回り道をしながらも腐ることなく、昔からの夢だったフライトアテンダントになり、 しかもしっかりと実績を残していることだ。 回り道と言っても、そのときの経験をすべて今の仕事に生かしている点もすごい。 アメリカの短大卒業後、ロスの旅行代理店でインターンしてチケッティングの仕組みを修得し帰国。 いくつかのエアラインを受けるもすべて落ちたが、めげることなく地元のホテルに就職し、 フルコース料理やワインの知識を習得。 そんな間に、テロの影響で凍結されていたエアラインの採用活動も再開し始めたので、再トライして、 念願の職に就いた。 いまは機内でチケットに関する質問を受けても何でも答えられるし、ビジネスクラス担当だから、 ホテルでの経験が役に立っているという。 まさにキャリアアップのお手本といえる。 伸びる人というのは、どんな状況にあっても絶対に腐らないし、目の前のことを確実にこなして 実力をつけていく。 だからチャンスが巡って来たときに確実にものにすることができる。 多くの就職・転職希望者は、はじめから自分のやりたいことが出来ないと満足せずに腐る。 そして「俺が私がなんでこんな仕事をしないとだめなんだ」と愚痴りつつ、仕事を適当にこなす。 だから実力なんてつくはずもない。 「大事なのは最初に就く仕事ではなくて、最後にやる仕事だ」 という言葉がある。 いいお手本がビートたけしで、大学中退後に就いた職はストリップ小屋のエレベーター係。 なのに、いまや世界の巨匠だ。 色んなところで色んな人間を見てきたからこそ、今があるのだと思う。 ちなみに私も大学を卒業して最初の仕事はヒドイ世界だった。 ヤクザ、右翼、詐欺師、アホ、バカ、トンマ、ドジ、マヌケ、・・・。 色んな人を見たことが、実は今の仕事に凄く役立っている。 でも、だからといって人に薦めるようなことでもない。 たけしのような映画監督になりたい人が「俺もストリップ小屋で働こう」なんて考えるのも大きな勘違い。 人生、人それぞれ。 大事なのは、目の前のことに真剣に取り組み、その経験を活かしながら、 着実に自分のやりたいことに近づいていくことだ。 世の中に、役に立たない経験などない。 役に立てるか、立てないかは、自分次第以外の何物でもない。

 
 
 

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