• Akio Sashima

第123回 キリンに学べ!


先日、ある観光地の湖畔沿いのカフェに立ち寄ったときのこと。 絶好のロケーションだから、ほぼ満席。 でも何とか席についたら、ウェイトレスがメニューを持ってきた。 開いたら、逆さま・・・。 「メニューの渡し方もなってないよ・・・」 とボヤキながらオーダーし、友達はケーキを注文しようとしたら 「本日のお薦めはパンナコッタです」と言われて 「じゃあ、それにします」ということになった。 なのに、数分後に戻ってきて「売り切れてました」だって・・・。 いくら満席でもせいぜい30人のキャパなんだから、把握しとけばいいのに、とまたボヤく。 そんななか7~8人の団体客が入ってきて、テーブルを2つくっつけようとしたら ウェイターがあわてて飛んできて「それは困ります」とか言っている。 理由がすごい。 「上の者に言われていますので・・・」 いまどき、そんなことを言うサービスマンがいるとは思わなかった。 周りの客はみんな白け気味。 そうしていると、今度は隣のテーブルの女性がウェイトレスを呼び止めて 「これ、頼んだものと違います。泡がのってない」とクレーム。 ウェイトレス「え、ブレンドコーヒーですよね?」 客「え?頼んだのは泡がのってるの」 思わず吹き出しそうになった・・・。 なんだかスゴイとこに来たなと言いながら、そそくさと立ち去ることにして向かったのは 富士サファリパーク。 こういうところに来たのはたぶん小学生のとき以来。 天気がイマイチということもあったのかもしれないけど 動物たちのほとんどはやる気なし。 ライオンとかトラとか、みんな物憂げな表情でほとんど動かない。 なかには「あれ、死んでるんじゃない?」と思わずにはいられないような 寝転び方をしてピクリとも動かないやつもいた。 そんななか、感動したのはキリンのエンターテインメント精神だ。 見た目だけで十分「うぉー」と思えるにもかかわらず、 大きく動き回るのはもちろん、車を舐めたり、道路に出てきたり 客を思う存分楽しませていた。 自分のルックスに奢ることなく、客を楽しませるそのスピリット! ロケーションに胡坐をかいてろくなサービスをしないカフェとか、 ボケッとしてるだけのライオンとかに見習わせたい。 どんな世界でもトップに上り詰めるのは、キリンのようなヤツだ。

#コラム

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2020年
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