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第127回 命の使い方

  • 執筆者の写真: Akio Sashima
    Akio Sashima
  • 2006年12月25日
  • 読了時間: 2分

1週間ぐらい前、「今年の漢字」というのが発表された。 「命」 確かに、いじめによる自殺などで「命」がクローズアップされた年だった。 それにしても自殺ほど嫌なものはない。 つくづく思うに、人は自らの命を絶つ権利を持っているのかどうか? 「自分の命だから、どうしようと勝手だ」 という屁理屈は通らない。 自分ひとりで生きているわけじゃないからだ。 かつての武士社会では切腹は美徳とされていた。 でもそれは自らの命を懸けてまでも守らなければならないプライドがあったからである。 果たしていま自殺に走る人たちに、それがあるのか? 自らの確固たる信念と志を持って、命をかけて挑む。 その結果、無様な醜態をさらすことになるのだとしたら、 プライドがズタズタにされる前に、自らの死に様を自分で決める。 それはそれでアリだと思う。 でも仕事であれ何であれ、 命を懸けてまで打ち込んでいる人がいまの世の中に一体どれだけいるのか? そんな人がたくさんいたら、こんなボロクソな社会にはなりようがない。 仕事で間違いを犯し、その責任を取ってか、重圧に耐え切れなくなってか 自殺に走った人たちがニュースになった。教育現場でだ。 これだけはやめてほしかった。 間違いを犯したなら、それを正すために残りの人生を懸ける。 それが人間の責任の取り方であるべきだし、命の使い方だと思う。 たった一つの命。 教育とは有名大学に合格させることではない。 広い世界にはこんな道もある、あんな道もあるんだ、 社会ではやっていいことと悪いことがあるんだ、 お金も大事だけど、お金で買えない価値もあるんだ、 そういうことを教えることで、生徒それぞれに自らの命の使い方をひらめかせるのが教育のはず。 別にそれは教育者だけの話ではない。 一人の人間の周りにいる人間すべてに課せられた使命である。 人は自ら命を絶つ前に、自らに問うて欲しい。 自分は命を懸けて、何かに挑んできたのかと。 もし、そう言い切れないのであるならば、 自らの命を絶つ権利はない。

 
 
 

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