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  • 執筆者の写真Akio Sashima

第132回 今一度、志!


最近、ベンチャー時代の同僚が40代の若さで亡くなった。 つくづく命のはかなさを感じたが、 同時に、やっぱりやりたいことを先延ばしにはできないし、 仕事をするにしても何をやるにしても、 意味があることをしなければ時間の無駄というか、 生きている意味がないと改めて感じた。 どんな仕事にも何らかの意味はある。 それは当たり前の話ではあるが、 それはまた人それぞれの価値観に基づくのも事実。 例えば最近、麻生外務大臣の著書を読んでいて「なるほど!」と思ったのが、 日本のアニメやゲーム、J-POPが世界における日本理解の果たしている影響力。 いま日本語を習っている外国人の方々や、すでのペラペラになって 日本や世界各地で活躍されている外国人の方々が日本語もしくは日本に 興味を持ったきっかけがアニメやゲームだったりする。 その業界で働いている人たちは、べつにそんな意識を持っているわけではないかもしれない。 でもそれが実は世界の日本理解を促進する効果をもたらしている。 そうであるならば、はじめからそれをより促進するためにアニメやゲーム業界で 志を持って頑張る人が出てくると、その効果は幾何学的に増加するだろう。 私の周りの若い人たちは、海外留学して就職活動する際に、国際交流であったり、 日本と世界の架け橋に!とかを大前提としている。 そしてNGOとかNPOとかに走ってしまう人も多い。 確かに表面的というか、直接的にはそれは間違った道ではないのかもしれない。 誰も「ゲーム業界に入って日本と世界の架け橋に!」なんていう視点は持っていない。 それはそれでしょうがない。 でも実際のところを幅広い視点を持ってよくよく調べてみると、 自分が果たしたいことは、民間企業の方が知らないうちに果たしていたりする。 それを知ることが大事だ。 自分が自分の人生で常に持って生きて行きたい志とは何か? そしてそれを果たすためには、業界が限られてしまうのか、 それともどんな業界でも視点によっては果たせるものなのか? それを考えながら就職活動をすること、もしくは転職活動をすることの大切さを最近つくづく感じる。 給料がどうのこうのとか、待遇がどうのこうのか、 それだけで仕事先を見てしまうと必ず失敗する。 もっとも本人は失敗しているとも感じないかもしれない。 そこに志というモノサシがないからだ。 だから改めて今一度言うが、 充実した意味のある人生を送り、死ぬときには「いい人生だった」と本心から思うためには、 何らかの志を持って仕事に取り組むべきだ。 自分のプリンシプルを持たず、困難や挫折から目をそらし、 毎日をいい加減に生きている人間ほど憐れなものはない。 一度きりの人生を謳歌したければ、志を持て!

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