もう10数年も前のことになるが、 俺は日本の大学を一校も受験しなかった。 なぜか? アメリカに行くと決めてたからだ。 先生はとにかく受けろといったが、すべて断った。 それはお金がもったいないというのもあったが、 仮に受けて俺が受かったら、誰かが落ちるということに 妙な責任感を感じたからだ。 そもそも受かっても行く気がまったくない大学を受験して、 運よく受かったとして、俺のせいで落ちた人に対して責任が取れるのかと自問したとき、 取れっこないと考えた。 だから、受けても大して誰にも影響を与えないセンター試験だけ受けて、 あとは図書室で読書三昧の日々・・・。 行く気もない大学をたくさん受けて、合格して喜んでる同級生たちを見て 哀れみしか感じなかった。 なぜこんなことをいきなり思い出してるのかというと、 最近、内定辞退する人が多いからだ。 別に内定辞退がすべて悪いとは言わない。 だが、たいして行く気もない企業に応募して、 「自分の市場価値を計る」 みたいな浅はかな考えの奴が増えている現状に腹が立つ。 そんな自己中心的な行動のおかげで、どれだけ相手企業に迷惑がかかるのか 想像もできない奴の市場価値なんてゼロ以下に他ならない。 自分に内定が出たおかげで、不採用になった人だっているかもしれない。 内定辞退したって、企業は一度不採用にした人に、やっぱり採用しますなんていえないから、 また最初からサーチするハメになる。 大迷惑もいいところだ。 自らの行動が相手、そして第三者にどんな影響を及ぼすのか想像できないやつは、 いつか必ず手痛いしっぺ返しを受ける。 自らの行動には責任を持て!