昨年、ハラル認証を取得したラーメンというものがあって、海外に売っていきたいというので、イスラエルのパートナーと一緒にいろいろリサーチしていました。
もともイスラエルにイスラム教徒は少数で、ユダヤ教徒が8割。でも両方とも豚肉は禁止されています。面白いのは、ユダヤ教の戒律であるコーシャ認定されたものはイスラム教徒も食べてもOKだけど、イスラムのハラル認定はユダヤ教徒には不十分で、あくまでコーシャじゃないとダメらしいということ。
「これじゃハラル認定のラーメンはイスラエルでの市場は小さすぎるな。やっぱコーシャ認定のラーメン探そうか」とか言っていたら、そんなのを吹っ飛ばすニュースが入ってきた。
「豚骨スープは禁断の味? イスラエルに日本のラーメン店」 朝日新聞
コーシャとかハラルとか、関係ない。。
美味い「ホンモノ」が食べたい。
豚肉上等!
そして、もっとも興味深いのが、このラーメン店のオープンに至ったストーリー。
20年前くらいに日本に住んでいたときに出会ったラーメンにやみつきになったイスラエル人が、数年前に出会った日本人パートナーと共に北海道から沖縄まで100軒以上を食べ歩き、東京で巡り合ったラーメンに一目ぼれして、その場で店主を口説き落としたのだという。
「ホンモノを食べてもらいたい」という双方の情熱が合わさって、このお店がオープンした。
やっぱり、情熱は大切。というか情熱が全て。
「ハラルのラーメン?面白そう。売れるかな?」くらいの気持ちで売ろうとしても、うまくいくはずがない。ちょっと壁にぶち当たると、「やっぱりむずかしいな」で終わってしまう。
どんな仕事、どんな業界・業種でも、自分が情熱をもって取り組む事で初めて力を余すことなく発揮できる。そんな人材をどれほど集められるかで、企業の将来は左右される。
明日はWBC「日本vsイスラエル」。
日本ファンもイスラエル・ファンも、みんなでとんこつラーメン食いながら応援しましょう。