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  • 執筆者の写真Akio Sashima

第5回 リベラルモデルとサーバルモデル


古代ギリシアでは良質な教育について語るとき「リベラルモデル」「サーバルモデル」というように言葉を使い分けたそうだ。 サーバルモデルというのは今日の教育で言えば、専門学校に近いもので、専門分野に「従属」することになる。一方の「リベラルモデル」は、歴史や哲学、語学、さらには芸術や科学と幅広く世の中を知るための教育で、あらゆることに対応できる人物を世に出すものである。 昨今、キャリアにおいても「専門性」を高めることばかりが推奨されがちであるが、この考え方でいくと、将来的にその「専門性」に従属してしまうリスクがあるよう思う。 もちろん、「専門性」なしに仕事は出来ない。ただ、幅広く教養を身に付けていかないとその「専門性」を活かすチャンスが狭められてしまうリスクがあると言った方が的を得ているだろう。 なかなか履歴書には出てこない部分ではあるが・・・。

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