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  • 執筆者の写真Akio Sashima

第133回 サムライたれ!


「アーロン収容所」(中公新書)のなかにこんな記述がある。 日本兵が英軍中尉に 「日本が戦争を起こしたのは申し訳ないことであった」 という意味のことを言ったら、中尉からこう言われたのだ。 「われわれはわれわれの祖国の行動を正しいと思って戦った。 君たちも自分の国を正しいと思って戦ったのだろう。 負けたらすぐ悪かったと本当に思うほどその信念はたよりなかったのか。 それともただ主人の命令だったから悪いと知りつつ戦ったのか。 負けたらすぐ勝者のご機嫌をとるのか。 そういう人は奴隷であってサムライではない。 われわれは多くの戦友をこのビルマ戦線で失った。 私はかれらが奴隷と戦って死んだとは思いたくない。 私たちは日本のサムライたちと戦ったことを誇りとしているのだ。 そういう情けないことは言ってくれるな」 どんな分野でも、どんな場所でも、 命を賭けた戦いの場にはこんな気概が必要だ。 軽々しく「切腹」という言葉を使い、 バッシングされたら貝になる。 「まだ未成年ですから」 とかばってもらうのもいいが、 かつて戦争に駆り出されていったのは同じ年頃の若者たちだ。 オヤジの奴隷、ちやほやしてきた取り巻きの奴隷、 バカみたいに持ち上げてきたマスコミの奴隷という情けない過去の立場を自覚し、 そこからから脱却し、サムライになって世界チャンプを目指せ!

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