聞きなれない「タレントプール」という単語を聞いて何が思い浮かぶか?
アラフォー世代以上は、「タレント、プールとくれば、あの芸能人水泳大会か?」という方もいるかもしれません。
それほど日本で「タレント」というと、どうしても芸能人のイメージが強いのですが、もともとは「才能(のある人)」のこと。そしてプールとは、泳ぐところではなく、「貯めておく」という意味なので、「才能のある人を貯めておく」といった意味になります。単に「人材プール」と訳す場合もあります。
これまで一般的に人材を採用する際には、求人サイトや人材エージェントなどを活用するの待ちの姿勢が普通でしたが、最近ではダイレクト・リクルーティングやリファラル・リクルーティングなど、自社で直接人材にアプローチしていく攻めの姿勢に転じる会社が増え始めています。タレントプールとは、その一歩先を行くコンセプトで、とくに採用を肉食的に意識することなく、自社に興味を持ってくれる人を、あらゆる機会を通じて気軽にどんどん仲間に引き込みつつ、その中からお互いの求めるものやタイミングを見計らって採用につなげていくための仕組みです。
ちょっと真面目に定義づけるとすると、「社内外問わず、自社・業界に関心があり、自社の成功のために何らかの形で貢献したいと考えてくれる人材のコミュニティー」といったところです。
広義のタレントプールは、いわゆる「人材バンク」となり、これはむかしから存在していました。そして狭義のタレントプールは「過去から現在までに自社に応募してきてくれた候補者のデータベース」となります。対比するとこんなイメージです。
数百万・数千万・数億人のデータベース vs. 数百・数千・数万人の自社ファン・コミュニティー
vs.
数百・数千・数万人の自社応募者データベース
どれが採用に有効か?
もちろん一概には言えず、運用次第の面も大きいのですが、まずはこの基本コンセプトが大事です。
このタレントプールを構築するためのツールが「タレントクラウド」です。狭義のタレントプールを構築する目的だけでもいいですが、これから進展していく「働き方改革」を見据えて、やはり真ん中の「自社ファン・コミュニティー」構築を目指したいところです。
詳しくはこのブログで解説していきます。