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  • 執筆者の写真Akio Sashima

第96回 営業マンへの伝言


最近、電話代理店からの営業電話がやたらと多い。 「これまでより8割引になります!」 おいおい、今まで一体いくらぼったくってたんだ? 一応相手も仕事だろうから、ガチャンと切りたくはないが 一日に何度もかかってくると、そうも言ってはいられない。 でも「何度」といっても、別々の代理店からだから、相手にしてみれば 一回目の電話に過ぎない。 そう考えると、ますます無下に切れない。 とは言っても、鬱陶しいから結局ガチャンと切らせていただく。 さらに毎年この時期になると、トリッキーな営業電話がかかり始める。 「あのー、わたし最近東京に出てきたばっかりの者なんですけどー、 この会社にも入社したばかりで、まだ何もわからないんですけどー、 でもちょうど御社のエリアを任されましてー、是非一度ご挨拶に・・・。」 しどろもどろで東北訛り全快の女性からの営業電話である。 こんな電話を受けた人のなかには同情して(特に地方出身者は) 「じゃあ来てください」なんて、言っちゃう人もいるんだろう。 アポの時間には、どういうわけか、おっさんがしらばっくれた顔して来るだけなのに。 なぜ私がそのことを知っているのかは聞かないで欲しいが・・・。 どしようもなく間抜けな営業マンもいる。 「当社のサービスを使えばどれだけお安くなるか計算させていただきます」 とか言って、うちで前月の電話請求書をもとに計算したら、なんと今より割高になった。 「意味ないじゃん?」 「いえ、御社はこれからますます成長されそうですので、電話使用量もすぐに 増えていくと思います。当社の料金体系は使えば使うほど割安になるように なっていますので今のうちに変更されたほうがいいですよ。」 「でも今変えたら高くなるんでしょ?」 「いえ、ですから将来的にはですねー、・・・」 何を言ったって無駄だ。 せめて嘘でもいいから「当社の電話サービスを使えば、声が渋く聞こえます!」 ぐらい言えばいいのに。 どっちにしても使わないけど。 でも優秀な営業マンだっていないことはない。 ちゃんと来る前に、当社や私のことを調べてからやって来る。 そこの商品やサービスは買わないとしても、そういう人とは付き合いが始まる。 人材紹介ビジネスは情報ビジネスでもある。 情報はお金になる。 詳しくは書けないが、それを理解している人は、当社をうまく活用して お小遣い稼ぎに成功していたりする。 優秀な人と出会うと、嬉しくなる。 「俺ももっと頑張ろう」と思えるからだ。 そういう人にだけ、営業に来て欲しい。

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